Kittyちゃん
新しいサイズ用のサンプル製作をしました。
元の写真
垂れ耳の子猫ちゃん。かわいい…♪

制作工程

あたり線をトレースしていつものようにハイライトを白で描き始めます。
白色の面積が広いので最後まで白色が活躍しそうです。
垂れ耳がチャームポイントですが、大きなお目目も負けずにチャームポイントですね。
しっかりと描いていきます。

白い毛並みが光をサンサンと浴びているところを白色で描き込んでいきます。
白と言っても白の中には無段階のグラデーションがありますので、サンプル画像をよ〜く観察しながら進めていきます。
長時間描いていると何が何だかわからなくなってくる事もたまにあります。
そういう時はコーヒーブレイク♪しましょう。
珈琲の香りを楽しみながらぼんやり外の風景を眺めているとリフレッシュ出来ますからね。
飲み終わったら続きを進めていきましょう。

白とグレーで進めてきましたがここで初めて黒の鉛筆を参加させます。
珈琲飲んで頭スッキリして、黒色で作品も締まってスッキリです。
細かなでティールを描いていきます。
おヒゲも描いてそろそろ仕上げの段階です。
完成した作品

陰影調整して完成です。
新しい額装


大きさは横211×縦263mm。
裏に折り畳みのスタンド(脚)が付いているので、壁掛けと自立の両方で飾ることが出来ます。
今までの額装よりもライトでモダンなデザインになり小ぶりなサイズです。
いろいろなお部屋でさまざまなシーンでお使い頂けます。
お値段は「Sサイズ」よりとてもお求めやすい¥48,000です。
是非ご検討ください。
ご注文時にサイズ選択欄はどれでも結構です、コメント欄に「新サイズで注文」とお書きくだされば結構です。
https://kagawakaduaki.com/order
わからない事など御座いましたらいつでもお気軽にお問合せください。お待ちしています。

マルちゃんの似顔絵
横浜市のT様よりお母様のお誕生日プレゼントにご依頼頂きました!
以前個展にご来場頂いたT様よりプレゼントのご依頼です。お誕生日が数日後でしたので目録をお作りしてお母様へお送りしました。
頂いた写真
まんまるお目目がチャーミングなマルちゃん。

仕上がった作品

ご依頼頂いた時のストーリー
写真が決まりましたのでお送り致します。
マルくんは小さいお顔に大きい目、大きいお尻がチャームポイントの男の子です。
ご飯を食べるのが大好きで特にかまぼこが大好きでした。
よく何でもつまみ食いしに来ていました。
少し臆病で敏感ですがとっても優しい穏やかなにゃんこです。
お家が大好きで可愛い声で鳴きます。
昨年病気が見つかり、手術もしましたが進行が早く亡くなってしまいました。
最後も病院ではなく、大好きなお家で両親が見守りながら天国に行ったそうです。
わたしたちのかけがえのない大切な家族です。
よろしくおねがいします。

感想を頂きました。
無事に母のもとに絵が届いたと連絡がありました。
写真で見ただけですがとっても素敵な絵で感動しました。
実家に帰った際、生で見るのが楽しみです。
ありがとうございました。
作者より感謝を込めて
ご依頼が直近でしたので、ひとまず目録をお送りしてから後日作品をお送りしました。
マルちゃんの吸い込まれるようなまんまるのお目目。そこに写っている風景を想像しながらの制作時間はちょっとした空想旅行です。
マルちゃんの中に入って行くような感覚でパステル鉛筆を走らせる日々。毛並みを分け入り、筋肉の上を走り、骨格によじ登るような感じでしょうか?
仕上がりと同時にいつの間にか僕はマルちゃんの中から外に出て、マルちゃんに見つめられているのでした。
モノクロペットアートは香川かづあきが描くペットの似顔絵イラスト。大切なペットへの誕生日プレゼントや頑張った自分へのご褒美や素敵なお部屋のインテリアに、ペットロスでお悩みの方のアートセラピーとして亡くなった子の遺影として日本全国のペット愛好家の皆様にお届けしています。
モノクロ・ペットアートを制作するイラストレーター香川かづあきが絵を描きながら思うこと。
写真を観ながら描く中で
毛並みとか、肉付きとか、耳の大きさなどばかりに
気を取られていると
その子の存在感を描くことを疎かにしているなぁ
って反省する事が有ります。
そこに居るのは唯のペットではなく
この世界で1番可愛い最愛の子。
じっと佇んでいる時の気配、
撫でられている時の安堵感。
不機嫌な時の存在感、
気配を消して何かを狙っている姿。
寝ている時の安堵感、
身体をもたせかけている時の重量感。
抱き上げた時の確かな重さ、
腕の中で感じる温もり。
そこに居る安心感。
共に暮らす信頼感…などなど。
そっくりに描くのは当然なのですが、
写真には写っていないそれらの
確かなその子らしさを
僕は描きたいのです。
毛の一本一本をリアルに描けたとしても、
肝心なその部分が描けないとしたら
それは図鑑のイラストと同じ
説明図になってしまうと感じているからです。
説明のための絵をご依頼いただいているのではなく
その子の存在を絵にする事を
お客様からご依頼いただいているのだと思っています。
まだまだ伸びしろあると諦めずに絵を描かせていただいています。
これからも宜しくお願いします。

モノクロペットアートは香川かづあきが描くペットの肖像画。大切なペットへの誕生日プレゼントや頑張った自分へのご褒美や素敵なお部屋のインテリアに、ペットロスでお悩みの方のアートセラピーとして亡くなった子の遺影として日本全国のペット愛好家の皆様にお届けしています。
画材
モノクロペットアートを描くシンプルな道具

【今の画材に辿り着くまで】
モノクロペットアートを描く以前は水彩画でカラフルに描いていたのですが、技術的なことで思い悩んでいたある日、偶然美術館で見かけた一枚のモノクロ絵画からヒントを得て今のモノクロ技法に辿り着きました。
【パステル鉛筆】
色鉛筆に形がよく似たパステル鉛筆はシャープなタッチで細かな描写を描くことができます。白と黒と灰色3色との5本を使って描いています。
【鉛筆】
下書きを描く際に使う鉛筆の下書きはあえて残すこともありますが、それはパステルの下の鉛筆も絵の一部だからです。
【鉛筆削り】
パステル鉛筆は普通の色鉛筆と同じように鉛筆削りで削ることができます。
短くなるとホルダーに挿して最後まで使い切ります。
【消しゴム】
下絵の普通の鉛筆は消えますが、オイル系パステルには役に立ちません。
パステルで描く作業は後戻りができません。
【マーメイド紙】
ベースになる紙は洋紙の「マーメイド紙」のグレーの紙を使用しています。
パステルには不向きですが独特のタッチを好んで使っています。
シンプルな道具だからこそ出来ること
シンプルな画材ですが、それが逆に無限の可能性を生み出します。描き方を工夫するとペットの内面や存在感、空気感までもを表現することが可能になります。不思議なことに無彩色のモノクロ作品でも観る方の心の中にある記憶やイメージを投影するように、瞳の色や毛艶の色合いをその中に見出すこともあります。