水彩画

波の薫り

遠くの海から細く帯のように漂う潮の薫りに鼻先を向けて、

キミは一声「今だ、海へ行こうよ!」って吠える。

リアシートを畳んでサーフボードを積んで君を助手席に乗せて浜まで走ると、

そこには絵に描いたような良い波が立っている。

僕が波と戯れている間、キミは流木を咥えて砂浜を得意げに走り回って大はしゃぎしているんだ。

2021-06-22 | Posted in 水彩画